静岡県富士市での、既存住宅でのエコボロンPRO施工例をご紹介いたします。
写真は和室の畳をめくり、下地の杉板を一部外して床下に潜るところです。
ブログを見た方から、
「安全・安全て言う割に、作業者は手袋にマスクに完全装備じゃん!」
と言われることがあるのですが、私たちはこうお返事申し上げます。
「床下に潜ってみて下さい。
埃だらけです。
ベタ基礎でなければ泥だらけです。
虫の死骸はいっぱいです。
ゴキブリやゲジゲジ、便所コオロギにムカデまで...。
半袖半ズボンで入れますか?(笑)」
ということです。
今回のお宅の床下は綺麗でした。
大工さんがキチンと掃除してから床の工事をしてくれているのが分かりますね。
毎回同じ事書くのでわざとらしいかも知れませんが(だってそう仰っていただけるんですもの...)、
「全く臭くなくて良かった」
と仰っていただきました。
ちなみに、農薬の白蟻消毒が臭いのは、油性の薬剤(猛毒)を有機溶媒(同じく人間にはかなりの毒)で溶かして散布しているからです。
トルエンやキシレンと言った有機溶媒は蒸発して油化したから室内に漂ってきます。
だから臭いんです。
エコボロンPROは、有効成分のホウ酸の水溶液。
塩水が蒸発しても塩自体は残って水しか蒸発しないのと同じ原理で、ホウ酸水溶液も、蒸発するのは水だけです。
元々ホウ酸も無臭ですし。
だから一切匂いがしないのです。
もっとも、エコボロンPROにも弱点はあります。
それは、殺虫剤ではないと言うこと。
ホウ酸が付いた木材はシロアリやキクイムシが食べると死んでしまいます。
つまり、ホウ酸を木材に付けることで、【木】を、【虫に食べられない木】に変えるのです。
ですから、今現在既にシロアリが沢山居る、と言う場合には、やはり殺虫剤にはかないません。
そしてもう一つの弱点は水溶性と言うこと。
水に溶けます。
だから外部や土壌処理には使えません。
既存住宅の場合、タイルの下(のモルタル下地の下)が土、と言うことが良くあります。
こういった場合は、従来通り、
タイルの目地に、
ドリルで穴を開け、そこから薬剤(農薬)を注入する方法も場合によっては選択します。
↑施工前
↓施工後 (目地中央をモルタル補修)
その辺は、現場毎、臨機応変に対応します。